新緑がまぶしく快適な5月、夏へ備えるスキンケアを。

新緑がまぶしく快適な5月、夏へ備えるスキンケアを。

5月のイベントはGW含め月の前半に集中しています。5月5日は「こどもの日(端午の節句)」であるとともに暦の上では「立夏(初夏の始まり)」、5月8日は「母の日」です。Withコロナの暮らしが始まって以来、行動自粛が解かれた久しぶりのGWですので、人の動きも多かったのではと思います。皆さんはGWをどのように過ごされたでしょうか?季節はまさに初夏へ移行しようとしており、新緑がまぶしく、天候も比較的おだやかで快適な季節ですが、5月病がお肌にも影響することへの注意が必要です。今回は、5月に心がけたい、夏に備える美容ライフについてお伝えします。


5月のお肌の環境は「快適と過酷が同居」

昨年、2021年5月の東京の気象データを振り返ると、気温面では最高気温28.9℃の真夏日があり、最低気温10.9℃とやや肌寒い日もあったことがわかります。全般的には一年で最も快適な5月なのですが、爽やかな春、・ジメジメとした梅雨のような日、・夏日が入れ替わり訪れる時期ですので、お肌にとってストレスフルな環境です。ここに、生活リズムの変化が影響すると言われる5月病が加わると、お肌の状態が大きくゆらぐこととなってしまいます。


健やかなお肌の代謝(ターンオーバー)を保ち夏に負けない基礎を!

快適と過酷が同居する5月。春・梅雨・真夏の3つの季節が入れ替わるように、めまぐるしく変わるこの時期こそ、健やかで正常なお肌の代謝=ターンオーバー(表皮の生まれ変わり)を維持するためのスキンケアへ取り組むことが重要です。

ターンオーバー周期が長くなると、本来、新しい表皮の再生とともに剥がれ落ちる角質が留まってしまい、角質が厚くなり、お肌のゴワつきが生じ、それが、しわ・たるみを助長します。また、美白の大敵であるくすみの原因ともなります。せっかくの美白やアンチエイジングへの取り組みも台無しになってしまいます。

逆に、周期が短くなると、表皮は未熟な状態のまま生まれ変ることとなり、抵抗力が弱く、肌荒れやニキビなど吹き出物に悩まされることになります。紫外線への耐性が失われると、しみ・くすみだけでなく、お肌の老化の進行も早めます。


太陽光ストレスがお肌に及ぼす影響について

前月の『環境変化へのスキンケア』で触れた太陽光ストレスがお肌に及ぼす影響について具体的に説明します。

紫外線B波(UVB)
皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激し、しみの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンが蓄積すると、しみとしてお肌に定着してしまうこととなります。

紫外線A波(UVA)&ブルーライト
波長域が近似しており、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに、雲やガラスもすり抜けてお肌に届くので、天候の悪い日でも、また、室内のガラス越しでも防ぐことは出来ません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、しわの原因となります。

近赤外線(NIR)
真皮のさらに下、皮下組織にまで届き、皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こすため、しわよりさらに深刻な「たるみ」の原因となることがわかってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。

これら太陽光からお肌を守る方法は、4種の太陽光を吸収ないし遮断する機能を持つサンスクリーン(日焼け止め)の通年使用するということになります。季節性商品と思われがちな日焼け止めですが、年間を通じての使用と、太陽光ストレスに負けない健やかで正常なお肌の代謝を保つスキンケアへの取り組みを意識しましょう。

紫外線のメリット
まるで悪者扱いの太陽光ですが、紫外線にはメリットもあることをお伝えしておきます。
1.体内でのカルシウムの蓄積に欠かせないビタミンDの体内での合成には紫外線の助けが必要です。
2.紫外線には殺菌作用があるので、衣服・寝具の外干しに有益なだけでなく、特定の疾患への光治療としても使用されることがあります。
3.起床時に太陽光を浴びることが体内時計をリセットし、結果、良質な睡眠に繋がります。

5月に心がけたい、夏に備える美容ライフについてお届けしました。
次回は、“梅雨の季節のスキンケア”のヒントをお伝えします。

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