美白に取り組むということ…
3月…卒業、引越し、年度末の組織・人事異動の発表など、気ぜわしい日々を送られる方も多く、人の動きの激しい季節。
一方で、季節は三寒四温を繰り返しながら着実に春に向かっています。花粉・黄砂・PM2.5なども襲い、寒暖差も激しく、意外に過酷な季節です。今回は春先のスキンケアとして「美白」にスポットをあてます。
3月特有の肌ストレス要因
◎花粉・黄砂・PM2.5
花粉飛散の本番を迎えます。特にPM2.5は、スギ花粉の1/10程度の大きさの極めて小さな汚染微粒子です。これらの微粒子たちが肌ストレスとなり肌荒れなどの肌不調を引き起こす要因となります。
◎寒暖差 & 乾燥
昨年(2019年3月)、東京の気象データを振り返ると、
最高気温 23.9℃ 最低気温 1.1℃ 最低湿度 17%
寒暖差が激しい月であることわかります。また、最低気温1.1℃、最低湿度17% と真冬同等の日もあり、引き続き乾燥状態であることがわかります。この寒暖差、乾燥に対して肌はまだ抵抗力を備えていない時期なのです。
◎紫外線&近赤外線
紫外線量(UVA、UVBともに)が増加し始め、化粧品メーカー各社も美白への取り組みとUV対策を打ち出し始めます。紫外線量そのものは中程度なのですが、冬を過ごした肌はバリア機能が低下していることから紫外線に対しても敏感です。
真の美白とは?
1.「美白」はアジア特有の価値観
色白の女性が好まれる価値観が日本では古くから存在し、江戸時代の頃より、「ウグイスのフン」が色白になる高級な洗顔料として用いられていたそうです。「美白」という言葉自体はある美容研究家が唱え、広まったといわれています。そもそも肌の色(=皮膚の色)は、人種によって異なり、いわゆる欧米系の白人と呼ばれる人達には「美白」という意識はありません。日本発信の色白を好む価値観は、アジアを中心とする黄色人種に広まったアジア特有の価値観と言えます。
2.真の美白とは?
メラニンの生成を抑えることは美白機能の一つですが、くすみのない、艶やかで血色が良く、柔らかでみずみずしい肌。赤ちゃん肌(Baby Skin)のような理想の肌状態こそ、究極の美白肌であるとイメージできませんか?
紫外線照射量が増え始める3月以降が美白シーズン到来と言われることは、メラニンの生成を抑えるとの意味では正しい表現ですが、真の美白はもっと幅広いものと私たちアクシージアは捉えています。
冬から春へ、3月特有の肌を襲うストレス環境の理解を深めつつ、季節に応じたスキンケアで素肌美人を目指しましょう!
次回テーマは“ゆらぐ春肌対策”です。