新緑の5月、夏への備えを

新緑の5月、夏への備えを

旧暦の5月を皐月(さつき)と呼ぶのですが、’皐’とは、神に捧げる稲の苗を意味するそうです。田植えの時期を表す「早苗月(さなえづき)」が略され(さつき)となったとも言われています。お肌にとっては快適・最適な季節なのですが、5月5日は旧暦では立夏、まさに季節は初夏に向かおうとしており、「夏への備え」のスキンケアが求められます。今回は5月に心がけたい、“夏に備える美容ライフ”のヒントをお届けします。


お肌の環境は「快適と安定」、ただし紫外線だけは警報レベル

昨年2020年5月の東京の気象データでは、平均気温19.5℃、平均湿度75%で快適でした。気温・湿度の面で、お肌の環境としては、「快適と安定」の季節と言えます。昨年は、平均湿度が若干高めで、中旬以降の長雨が影響したようですが、気温は快適な水準で推移したため不快に感じることはなかったと思います。

ただし5月は、お肌を襲う太陽光は警報レベルの水準に達します。本来、6月に昼間の時間が最も長い夏至を迎え、6月の日照時間が年間最長となるはずですが、晴天の多い5月の方が日照時間も長くなり、快適な気候の5月なのですが、唯一警報レベルで気をつけたいのは太陽光対策となります。

昨年5月の東京のUVインデックスデータによれば、大方強いオレンジの日が続き、非常に強いレッドの日もあったことがわかります。お肌の露出が増えてくるこの時期、日焼け止めに加えて、日傘、帽子、薄手の長袖カーディガンなどによる太陽光対策を取り入れましょう。油断すると、お肌は目前に迫る夏を乗り切れなくなります。

2020年5月の日最大UVインデックスの月間推移


お肌も5月病の影響を受けるので注意!

生活環境にさまざまな変化がある4月を緊張感をもってなんとか乗り切ったものの、その環境の変化が及ぼすストレスが、GWの休暇を経て、眠気・だるさ・やる気の無さなどに襲われる症状となって現れることを「5月病」と呼んでいます。自粛やテレワークなどで生活のリズムも変化し、さまざまな不調を招く可能性があります。生活のリズムだけでなく、食生活が大きく変化したりしていませんか?生活リズムを崩さない工夫として、就寝前の入浴の際に、好みの香りの入浴剤を使い、寝付きを良くし、寝室は朝日が室内に入りやすい状態にするのも良いかもしれません。朝日の力でスッキリ目覚めることも効果的です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され細胞の成長と修復に働きかける大切な時間です。
5月病を防ぐ、克服することは美容にとっても大切です。

今年のGW、ゆったりとした「おうち時間」を過ごした方も多いのではないでしょうか?
普段は短時間で済ませがちなスキンケアに、じっくり、ゆったり取り組む時間を設けて、その時間を楽しむ心の余裕を持ちながら自分のお肌と向き合ってみませんか?ストレスフルな日常から解き放たれる瞬間としてスキンケアを楽しみましょう。Let’s enjoy skincare time!

5月に心がけたい、“夏に備える美容ライフ”のヒントをお届けしました。
次回は、“梅雨の季節のスキンケア”のヒントをお伝えしたいと思います。

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