「withコロナ」の新しい生活様式を始めてから、既に1年半が過ぎようとしています。人生の中で、こんなにも長期間マスク生活を続けているのも初めての経験ですね。頼みの綱の「ワクチン接種」が進み集団免疫の獲得に繋がることを祈るのみです。2021年、西日本の梅雨入りが例年より一際早く、これから全国的に梅雨本番の季節に突入していくことになるのでしょう。今回は、“6月の気候やお肌の環境に応じたスキンケア”のヒントをお伝えします。
6月ならではのお肌環境
昨年、2020年6月の関東甲信越地方の梅雨入りは6月11日、梅雨明けは、なんと8月1日でした。注目したいのは「湿度」で、70%以上の日が25日、80%以上の日が18日にも及んでいました。湿度を不快と感じる指標として「不快指数」というものがありますが、気温や風の程度にも影響され個人の体感差もあります。梅雨は「ジメジメした季節」で、発汗の機会も増え、不快な日が多くなるとイメージされる方が多いと思います。ここでは6月ならではのお肌の環境について理解しましょう!
1. 汗と皮脂がお肌を襲う
高温・多湿で「ジメジメ」と感じる日には、じっとしていても汗をかいたり、発汗量が増えることを実感するのではないでしょうか?
発汗は体温調節や老廃物の排出など、カラダにとって必要なものですが気温の上昇とともに皮脂分泌量も増えるので、汗と皮脂が混ざった汚れはお肌にとっては大敵です。
汗のメリット
● 体温調節 ● 老廃物の排出
● 疲労物質の排出 ● 爽快感とストレス発散
汗のデメリット
● 排出によるミネラル分の不足
● 汗の酸化・腐敗・雑菌増殖による悪臭・吹き出物
● 排出されるナトリウム(塩)によるお肌トラブル
また、気温の上昇とともに皮脂分泌量も増えるので、汗をかくと皮脂と混ざった汚れとなってしまいます。こまめにふき取り、洗顔で洗い流し、汗と皮脂によるお肌トラブルを予防することに心がけましょう。
2.エアコンが引き起こすお肌の不調
エアコンの冷房や除湿により室内の湿度は20%前後下がります。お肌にとって最適な湿度は50~60%と言われていますので、エアコンによる湿度低下により、一気にお肌は乾燥状態へ。外気は多湿なのに、車内や室内ではエアコンにより、冬場のような乾燥肌となり、1日の中でも揺れ動く湿度差はお肌にとってもストレスとなります。その対策としての保湿ケアを意識しましょう。
また、エアコンによる寒暖差もお肌トラブルの原因の一つとなります。「冷え」を感じない、エアコンの温度設定を小まめに調整しましょう。
3.晴天の日の太陽光照射は最大値
今年の夏至は6月21日。日照時間が一年で最も長く太陽光照射量がピークを迎えます。梅雨時なので、曇りや雨の日も多く日照時間の平均は少ない月に見えますが、晴天の日の太陽光照射量は年間を通じての最大レベルですので、万全な太陽光対策が必須となります。
気温上昇、多湿、発汗、皮脂分泌量など日々変化の激しい環境でスキンケアの工夫が求められる時期と言えます。
6月の気候や肌環境に応じたスキンケアについてお届けしました!
次回テーマは、“夏本番のスキンケア” のヒントをお伝えしたいと思います。