夏本番の8月ですが、暦の上では8月7日が「立秋」で、この日を境に季節のあいさつが「暑中お見舞い」から「残暑お見舞い」に変わります。猛暑が続くと思われますので、「立秋」のイメージは湧きませんが、お肌の夏バテ対策を意識したスキンケアのヒントをお伝えします。
7月から続く夏本番、夏肌疲れが溜まっているはず!
今年は、6月中にほぼ全国で梅雨明けを迎え、いきなりの猛暑に突入しました。夏本番が7月から続いており、連日、各地で猛暑日が観測されています。過酷な夏本番の環境がこれほど長い期間続くとお肌も夏バテ状態となり、夏肌疲れが蓄積されてしまうことでしょう。「発汗」「皮脂」「冷房」「紫外線」…これらの危険因子が、夏バテ肌とも言えるお肌の不調を引き起こします。
夏バテ肌対策としてのスキンケア
Point 1. 汗・皮脂から素肌を守る
夏の発汗は、身体と同様にお肌の脱水症状を引き起こします。汗は体液なので、水分だけでなく塩分やミネラルも失います。顔は汗でベタついてても、内部は乾燥状態。汗とともに排出される老廃物と皮脂が毛穴に詰まり、ニキビやくすみ、更にはお肌の代謝の乱れも引き起こします。
夜だけのケアになりがちなクレンジング・洗顔を、朝・晩2回のケアに取り入れ、発汗と皮脂による汚れをしっかりと落とすことが重要です。
朝:睡眠中の発汗・皮脂分泌による汚れをオフ
晩:メイク・発汗・皮脂分泌によるトリプル汚れをオフ
洗顔後の化粧水も、保湿成分入りの製品を選び、普段より多めにたっぷりとお肌になじませましょう。
Point 2. 潤いを補い、夏乾燥対策!
冬場に強化したいスキンケアと思われがちな「保湿」ですが、発汗によるお肌内部の乾燥、冷房によるお肌表面の乾燥、更に紫外線がお肌の乾燥要因の一つとなることもわかってきています。いわば夏特有のトリプル・ドライ環境に対処する保湿ケアが必要です。しっかり潤いを補いながら、お肌からの水分蒸散量を抑えて逃がさない成分の入った保湿製品を選び、こまめな日焼け止めの使用を怠らないように。夏の乾燥を意識したスキンケアに取り組みましょう。
Point 3. 太陽光対策はしっかり継続
降り注ぐ太陽光量は日照時間に比例します。日本では本来6月の夏至前後がそのピークとなるはずですが、梅雨の影響で晴天が少なく、統計的に5月、7月、8月が太陽光の照射量が多い時期となります。日焼けの直接原因となるUV-B波は総紫外線量の5%程度、残りの95%を占めるUV-A波は真皮まで届き、お肌の老化にも影響します。加えて、太陽光に含まれるブルーライトや近赤外線もお肌に影響を及ぼします。
これらの太陽光ストレスが蓄積されることで、日焼けだけでなく、シミ、しわ、タルミなどのお肌の老化が助長されることがわかってきています。
日中、外出前の化粧下地として、これら太陽光をしっかり遮断するサンプロテクト製品はこの時期のマスト・アイテムです。
Point 4 夏バテ肌リセットケア
入浴後にスチームタオル(お湯を絞ったタオルでも可)で、お顔を包み込むように温めてください。リフレッシュ効果だけでなく、お肌を温めることで血流を促し、その後のスキンケア製品の浸透も促してくれます。
さらにスペシャルケアとしてのフェイスマスクもおすすめです。冷蔵庫で冷やしたヒンヤリシートで、お肌の疲れをリセットしてみては。冷やしすぎも良くないので、野菜室で冷やしたフェイスマスクが適切です。クーリングパックでお肌を引き締めるだけでなく、美容成分の浸透を促し、リフレッシュ効果も。
快眠をみちびくエアコンとの賢いつきあい方
健康と美肌、それぞれのためにも良質な睡眠(快眠)は欠かせません。エアコンと賢くつきあい、寝つきを良くし、スッキリ目覚める睡眠美容に取り組みましょう。
・温度設定は28℃。除湿モードでも温度設定が可能なエアコンの場合も28℃に設定しましょう。
冷やしすぎは冷房病やお肌の乾燥を引き起こします。
・就寝の1時間前に、まずお部屋を冷やし、「寝つき」環境を整えましょう。
・タイマー設定で、起床の1時間前にはエアコンを停止しましょう。起床前に体温を上昇させることで起床時の冷えによるだるさを解消し、起床後の外気温との差によるストレスを和らげ、スッキリ目覚めを導きます。
・寝つきが良くなり、スッキリ目覚められるように感じてきたら、就寝後3時間でエアコンを停止することを目指しましょう。
・扇風機派の方も、就寝1時間前にはエアコンでお部屋を冷やしてください。扇風機は直接身体にあてない間接送風で使いましょう。直接送風では身体・お肌の水分がどんどん奪われてしまいます。
・起床時には、カーテンを開け日差しにより目覚めを促すこともスッキリとした目覚めに効果大です。
長い今年の夏本番。夏バテ肌対策としてのスキンケアについてお届けしました。
次回テーマは、“実りの秋のスキンケア”についてお伝えします。