2023年のスキンケアカレンダー

2023年のスキンケアカレンダー

新しい年を迎え、心新たに動き出す1月。美容はもちろん健康面でもそれぞれ目標を立てた方も多いかと。
さて2023年、今年の干支はウサギです。正確には「癸卯」(みずのと・う)ですが、「癸」という文字には“恵みの水が草木をいきいきとよみがえらせる”と言う意味があり、「卯」の文字には“ウサギのように跳ねる・飛躍する”と、意味があります。「癸」と「卯」の組み合わせから、“勢いよく成長し飛躍するような年になる”と伝えられています。
2023年も、まだまだwithコロナの暮らしは続きそうですが、干支の意味に込められているように“飛躍する”の心持ちで、活気を取り戻す年であることを祈ります。


2023年スキンケア・カレンダー(ベーシック編)

毎年恒例のスキンケア・カレンダーですが、今年のスキンケアカレンダーは、季節に応じたベーシックなスキンケア提案に加えて、肌状態に影響を与える要因別対策を紹介いたします。
季節に応じて健やかな状態を維持するためのスキンケアを、このカレンダーをもとに取り組んでみましょう。
地域によってタイミングが異なるので、お住まいの地域に応じて、強化すべきスキンケアのタイミングを調整してください。

冬と夏
保湿強化とエイジングケアの美容液を選び、組み合わせて使用しましょう。また、目もとなどのパーツケアも同じタイミングで強化することをオススメします。

日焼け止め
一年を通じてスキンケアに取り組むのはもちろん2〜8月は強化期間として、塗布量を普段より多めにすること。また、日中に塗り足すことも意識しましょう。首筋まで含むデコルテへの塗布も忘れずに。

毛穴ケア・ニキビケア
梅雨時から夏にかけて正しいクレンジング・洗顔(優しく洗い上げる)の意識を高めましょう。起床時の洗顔もルーチンなものとしましょう。


2023年スキンケア・カレンダー(肌に影響を与える要因別スキンケア)

肌状態は様々な外的・内的要因で変化します。肌への影響を与える要因に応じたスキンケアの選択、追加、自分に合ったスキンケアの工夫が大切です。

<外的要因>
・気温
気温の上下。いわゆる寒暖差ストレスが肌ストレスとなります。季節よりも一日の寒暖差や外気・室温との寒暖差が肌にストレスを与え、代謝不良などを引き起こすことにつながります。寒暖差を感じたら、保湿でしっかり肌への潤い補給を!特に、夏場の冷房環境は室内だけでなく、電車や車の移動時に「冷え」を感じる場合は要注意!サッと羽織れるカーディガンなどを常に持ち歩くなど、冷房対策が大切です。

・温度
乾燥は肌の大敵です。冬は大気の乾燥に加え、室内も暖房により乾燥し、肌にとっては乾燥警報発令の季節です。冬に加えて乾燥を意識したいのは夏で、外気は乾燥状態ではないのですが、冷房環境下の室内の乾燥状態は冬に匹敵します。冬と夏は乾燥対策を強化し、乾燥環境から肌を守ることに心がけましょう!
冬の暖房環境下での室内は加湿器の使用、夏は加湿機能付きエアコンの使用を検討されても良いかもしれません。

・大気中の異物(大気汚染、花粉、黄砂PM2.5、ハウスダストなど)
早い人は2月後半から花粉症に悩まされる季節に突入します。またほぼ同時期に黄砂とPM2.5の飛来時期が重なるので厄介です。気象庁や環境省が飛来状況などを伝えてくれるので、この時期はマスクをはじめ、コートについた花粉などの払い落とし、洗顔を意識しましょう。季節を問わず、ハウスダストによる花粉症に悩まされる方も同様。スキンケアでこれらストレスから肌を守るためには、肌の最後のバリアと言われる皮脂膜を保ち(クレンジング・洗顔で強く洗い過ぎない)、クリーム・ジェルでの仕上げステップの強化 が肌のバリア機能を補ってくれます。

<内的要因>
・加齢
歳を重ねるにつれて、肌代謝(ターンオーバー)が長くなりがち。肌の弾力や柔軟性にかかわるコラーゲンやエラスチン、肌自らの保湿能力にかかわるNMF(天然保湿因子)の生成能力も衰えていきます。 NMF(天然保湿因子)の生成能力の衰えには、潤い強化とこれら成分を外から化粧品で補うことができます。

・ホルモンバランス
女性ならではの月経。美肌ホルモンとも呼ばれるエストロゲン分泌時は良いのですが、排卵後から次の月経までのプロゲステロン(黄体ホルモン)分泌時は、皮脂の分泌量も増えやすくニキビや吹き出物に注意です。紫外線からの防御機能も働きメラニン生成量が増え、くすみ・シミができやすい時期でもあります。洗顔で余分な皮脂を取り除き、UVケアの強化を!

・薬の副作用
病気や症状を治す薬には副作用が伴い、肌不調を誘発することもあります。肌自体の不調に対して薬を処方された場合には、お医者様の指示に従う他ありませんが、その他の薬の服用で肌不調が起きた場合には、肌が敏感肌に大きく傾いている可能性があります。肌刺激の少ない敏感肌用の化粧品を一時的に使用してみるなど、慎重なスキンケアの意識をしましょう。

・ライフスタイル
一言で言えば生活のリズムを崩さず、暴飲暴食を避け、しっかり睡眠、適度な運動、健康を維持しましょうということになります。健康であってこその美容ですので、強い意志を持って健康的な生活リズムで過ごしましょう。


「2023年のスキンケアカレンダー」いかがでしたでしょうか?
季節によって肌状況に影響を与える要因や、対策が分かったことで、2023年は自分のスキンケアに対する心持ちも変わるかと思います。
さて次回のテーマは“冬の終わり、春目前のスキンケア”をお伝えします。

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